合気道を通じて心身を鍛練し、あらゆる面で広く人類社会の向上をはかることを目標とします。

第180126稽古 片手取り呼吸投げの「入身」その2

第18126稽古 片手取り呼吸投げの「入身」その2

第16617稽古 片手取り呼吸投げの「入身」で説明した
➀片手取り上段の呼吸投げは、握られた自分の手を楽にし、その手に向かって自分の正中線を空振りしないようにぶつけていく。
結果として相手の握った手と気結びした相手の正中線にぶつかり、二人の衝突したベクトルの和の方向に手が進むことになる。
まずこのことができるように稽古する。自分の正中線を相手の正中線に手を介してぶつかりに行く感じ。

>この感覚は相対した体術のときに体感できるもので、前後の動きが上下の動きへと変わったものの様です。

一方、杖を重量上げの様に手の力ではなく、体の力で上げ下げする動きは対「杖」に対する相対だと思ってみます。
この時、徐々に杖に教えられることは、元から左右の動きではなく、上下の動きでうまく(いいハーモニ)で行うことです。
手を体でかざすとき、明らかに頭で思っている動きではない体の動きが生じています。ある意味とても複雑(ある部分は上がり
ある部分は下がりにかかっている)なそれでいてとても調和のとれた動きを大地(地面)使い行っています。

この動きが剣、杖を振りかざし下す動作の根源にあると気づかされます。(これを繰り返し実感し、自分のものにすることが
稽古をするということに思えてきます。)座技呼吸法に秘められているものと思われます。

この動作を意識して
➁相手の中心の上に自分の体重の中心を乗せるよう体を運びます。

>と、自分も相手も「真空」(の接点)で結ばれる状態になり、手をどの方向に下ろそうと(下ろさまいと関係なく)
相手や自分の動きを邪魔しなければ、相手は地に落とされます。
これが上段の呼吸投げだったり、中段(四方投げ)だったり、下段の呼吸法だったりするわけです。

つまりここでちゃんと「座技呼吸法」で培った「胴体、足、頭など全身の」体が状況に応じて(手ではなく)使えているか
が重要だということです。

➂この辺になると実際に現場ので稽古を重ねていくしかないですが、分かってくると有無も言えぬ合気道
冥利の理合が楽しめます。言葉では表現できない内容がたくさんあります。実際の稽古を楽しみにしてご参加ください。
これもやはり、受け身(仕手)の力量が問われます。いい受けを取りましょう。

>「受け」については別の機会に話したいと思います。
でも「受け身」としてのアタッカーは、ある意味自分の手を手でコントロールするのではなく、「体」でコントロール
できるよう稽古すると相手の中心をつかめやすくなるようになると思います。

日付:2019/11/25 10:09

« »